ゆらのロサンゼルスばたばたライフ

サンフランシスコからロサンゼルスへお引っ越し。2人の子育て奮闘中。

夏の旅行〜グレートベースン国立公園③

こんにちは、ゆらです。

少し前まで熱波の影響で暑くて暑くて、家ではみっともないほど薄着で生活するしかなかったけど、随分涼しくなりました。学校はエアコンがない部屋が多く、子供達がかわいそうでしたね。

さて、前回のGreat Basinの続きです。前回はこちらからどうぞ。

Caveを出ると、なんと小雨が!ほとんど降っていないに等しいけど、晴れ予報だったのに。山の天気は変わりやすいんでしょうね。車でトレイルヘッドまで行く頃にはほぼ止んでいました。ラッキー。
グレートベースン国立公園は標高が高いとお伝えしましたが、それもそのはず。ネバダ州2番目に標高の高い山、Mt.Wheelerがあります。
州内2番目ってさぞかし微妙な雰囲気ですが、全然…富士山より高いんですよ!ということで、いつもみたいにペラペラおしゃべりしながら歩いたり走ったりすると高山病になりかねないので、子供たちには同じようなペースを保つように言いました。私も8週間前にお腹切ってるしね。どこまで頑張れるか分からないので最悪引き返す覚悟でチャレンジしたトレイルはこちら!


先ほどのLehman Caves Visitor Centerから少しBakerに戻ると、Wheeler Peak Scenic Driveがあります。この一本道を最後まで行くとトレイルのスタート地点とキャンプグラウンドがあります。
この道が雪が降ると閉まるらしいのですが、確かに狭くキツイカーブが続き、どんどん登っていきます。スタート地点のキャンプグラウンドの標高は、なんと10000ft(3000m強)!
富士山の7合目から8〜9合目の間くらいをいきなり歩くようなものかと思います。
トレイルで迷いたくないから必ず写真は撮ってスタートする私。


14時過ぎていましたが、昼をまだ食べていないのでトレイルの途中でカップラーメンを頂くことに。景色を重視したので、30分ほど歩くと到着するStella Lakeで食べることにしました。
写真を見る限り、その先のTeresa Lakeの方が大きくて綺麗に見えましたが、我々の目的は今回Lakeではないので。
こちらがStella Lakeです。

めっちゃ綺麗。思ったよりかなり小ぶりだけど。
こうやってお湯を沸かします。

使用は禁止されていませんが、周りに燃え移ったりしないよう十分気をつけて場所を選んでいます。
お腹も空いてたし、めーーーっちゃ美味しかった!
前回国立公園でのカップラーメン体験は年末のビッグベンドでしたが、めちゃくちゃ暑かったんですよね。だけど今回は程よい気温で、私はお蕎麦を頂きました。寒いともっと美味しいらしいですね〜いつか食べてみたいな。

トレイルを戻り、次に目指すのは地球上で最も長生きしている木、Bristlecone Pine=イガゴヨウマツを見に行きます。単一個体としては、樹齢が最高5000年を超えるそう。5000年って…?地球にしたら全然現代と同じ、新生代なんですけど、日本でいうと縄文時代ですよ?ずっと生きてるってどういうことなんだ…?

この5000年を超える樹は、グレートベースン国立公園にはなく、カリフォルニアのインヨー国立森林公園にあります。ヨセミテの南、セコイアキングスの東側、マンザナー日系人収容所の近くです。ちなみに場所は保護のため明かされておりません。レッドウッド国立森林公園にある一番背の高い木も明かされていないから、マジで守ってる感ありますよね。
グレートベースン国立公園にあるBristlecone Pineはもう少し樹齢は若く、それでも3000年前後だったように記憶しています。
なぜここまで長生きできるのかというと、標高の高さや取り巻く環境の厳しさにより、成長はゆっくりになり、結果木の質が密になり、腐敗や菌、動物などから守られるようになったそうです。また風のせいで木が恐ろしくねじれていて、思い出されるのはセドナのねじれた木。なんか…あれはボルテックスのパワーじゃなくて、風なんじゃないの?と歩きながら勝手に結論づけてしまいました。

レイクから30分くらい歩くと段々増えてくるBristlecone Pine。レイク寄らないと1時間くらいで着くと思います。


枯れてる?
生きてるのか枯れているのか謎な個体もありました。
ちなみに結構若くて生き生きしているのはこんな緑が生えています。

この辺りから最後までは相当歩きにくかったです。

足を捻らないよう十分に気をつけて歩きました。

このトレイルの最後は、なんとネバダ州唯一の氷河が見られます。

といっても、氷河の大部分は岩の下にあるので、見えません。Glacierと書いてある部分が目に見えて、Rock Glacierが岩の下。

遠い。んでちっちゃ!あれ氷河なの?雪が溶け残ってるんじゃなくて?
なんて失礼なことを思いましたが、あれが氷河みたいです。冬になるともっと増えるみたいですけど…(雪で逆にどれが氷河がわからなくなる気もする)

子供達は疲れてそこで帰りたがりましたが、せっかくなので近くで見たいと思い、鬼コーチのように子供達を励ましながら最後まで行きました。

近くで見ても迫力があるわけではないものの、目の前にWheeler Peakの山頂がバーンと立ち塞がり、それは素晴らしいの一言。あの看板で引き返さなくてよかった!!!
本当はもう少し行くとRock Glacierなんですが、もう流石に子供が嫌がったのと、岩だけなので我々はここで引き返しました。
標高が高いので虫もほとんどいなく、ただただ澄んだ空気を堪能しました。
ここまでは本当岩と石しかないので、めっちゃ歩きにくかった!

普通のスニーカーより、きちんとハイキング用のしっかり足首ホールドできるものがいいと思います。

トータル3時間半ほど楽しんだこのトレイル、ものすごく良かった!高山病にもならなかったし。
スタートが遅かったから帰りは18時半ほどになり、内心どこからかピューマ(Mountain Lion)やボブキャット(Bobcat)が出てきたらどうしようと不安でたまらなくなりました。
ディズニープラスのナショジオで、何かに噛まれたみたいな番組(Something Bit Me!)があり、それを最近立て続けに見た結果、Mountain Lionに対して異常にビビっている私。出てこなくて良かった。

高低差があり、足場も悪いし、標高高いし、簡単ではないトレイルでしたが、Bristlecone Pineと貴重な氷河も見られるトレイルは絶対ここにしかないと言い切れるし、グレートベースン国立公園の地味さを全力で払拭できる満足感がありました。

地味とか言ってごめんなさい、ものすっごく良かった。
6〜9月という短い期間しか堪能できない国立公園、人も少なくて、めちゃくちゃ良かった。1日かけて行ってみる価値はあります。
特に洞窟とこのトレイルは、グレートベースン国立公園に行かれる方、超おすすめです!

Wheeler Peak Overlookから。さっき氷河の近くで見た方がずっと良かったな。贅沢な時間です。

翌日はロサンゼルスに一気に帰るのですが、ラスベガスを通過するので、ラーメン空を食べて帰りました。

最高だね。控えめに言っても最高だね。
でも人気の旨味スパイシーみたいなの頼んでみたら、やっぱり日本人的には失敗だったな。スパイシーとかいらん。味噌バターコーンしか勝たん、私には。

最後。ものすっごい嵐に遭遇しました。初めてラジオで緊急速報が流れたのを聞いた。フリーウェイが10本以上潰れ、ザイオンでは死者も出たらしい、恐ろしい雨でした。

フリーウェイがあっという間に川。衝撃的な自然の脅威。とりあえず無事にLAまで帰って来れて本気で良かったと思いました。翌日から学校という弾丸スケジュールでしたしね。

しばらく国立公園に行く予定はないので、次はどこに行けるかわかりません。寂しいわ。
念願のグレートベースン国立公園はいい意味で予想を大きく裏切る、素晴らしい所でした!

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