ゆらのロサンゼルスばたばたライフ

サンフランシスコからロサンゼルスへお引っ越し。2人の子育て奮闘中。

北カリフォルニアの旅〜ピナクルズ国立公園前編

こんにちは、ゆらです。

12月…あークリスマスカード書かなきゃ…ブログ書いてる場合じゃない気もするけど。
サンクスギビング旅行の続きを書きます。前回はワイナリー@Paso Roblesについてでした。よろしければこちらからどうぞ。
サンクスギビング前日の水曜日、いざピナクルズ国立公園へ!ずっとピニャクルズだと思っていたけどカタカナだとピナクルズ。
カリフォルニアで最も新しい国立公園で、2013年オバマ大統領時代に設立されましたが、1908年セオドア・ルーズベルト大統領が国定公園に指定し、100年以上そのユニークな地形、野生動物が保護されてきました。
位置はサンノゼからたった80マイル。なぜベイエリアに住んでる時に行かなかったんだろう…
私はどこか行く前にめちゃくちゃ調べまくるのですが、戸惑った。というのも、ここは東西に分かれる数少ない国立公園のひとつだから。

どっち攻めるべき…?

正直なところ、東側の方が入園者数が多いです。朝は8時台に到着することを推奨されています(パーキングが少ないから)
ですがよ…?
西も東もビジターセンターが毎日やってないんですよ。一応HPには、東側は木曜〜日曜までで、24時間入ることができますし、キャンプグラウンドもあります。西側は水曜〜日曜までで、7:30〜20:00まででキャンプは不可です。ビジターセンターは人員がいれば、という一言が付けられています。
我々が行くのは水曜日。100%やっていない東側ではなく、人員がいて開いてるかもしれない西側に賭けてみることになりました。
ちなみにちなみに。東西を結ぶ道路はなく、トレイルで結ばれているだけ…徒歩か…過酷すぎる…ちなみに道路は南側からぐるりと大回りして、1.5時間ほどかかります。

どちらも火山岩が作り出したとてもユニークな地形に合わせ、Caveがあります。が、西側のCaveは狭い、真っ暗、先が見えない、登り降りが辛いらしい、両手を使って進むため、頭にライトを取り付けないと行けないらしい。東は子供でも行けるそうですが、行く時期によって入れるエリアが制限されています。全て入れるのは3月と10月のみですが、中にいるコウモリの状況次第でクローズされるそうなので、随時HPで確認が必要です。死ぬほど暑いであろう夏は、ちょうどコウモリの繁殖期にあたるのか?クローズされるようです。

またピナクルズは貴重なカリフォルニアコンドルの生息地としても知られています。私は北米大陸の鳥の本を持っているのですが(劇的にマニアック)カリフォルニアコンドルはExtremely Rareで、ものすごく限定された地域にしかいない、と。ピナクルズとBig Surとアリゾナのグランドキャニオンと、ユタのザイオン付近のみとなっているようです。見てみたいなーコンドル。

国立公園の面積としてはとても小さく、国立公園サイズ別にすると下から数えてすぐ。小さいと言っても横断すると徒歩で8時間とかかかるわけだから巨大なんですけどね。ちなみに入場者数も俄然下から数えた方が早いです。

サンフランシスコ大地震を引き起こした、サン・アンドレアス断層で起きた地震により、噴火した火山岩がピナクルズの奇岩を形成したとのこと。たしかに他にはない変わった山の形だと誰でも感じるような地形でした。

ピナクルズのマップはこちらです。
f:id:yura-mama:20211202142631j:plain
こちらから頂きました。

パソロブレスからは1.5時間です。我が家はそんなに早く出られないのですが、8時に出発し、予定通り9:30に着きました!
f:id:yura-mama:20211202143435j:plain
料金所…無人
嫌な予感がするぜ・・・by ハンソロ(マニアック)

ビジターセンターの前の駐車場…車ゼロ。
I had a bad feeling about this…by ハンソロ(しつこい)

的中。無人。人員足りなかったのね。チーン。
ということで、レンジャーゼロでした。なんて自由な国立公園でしょうか!

この日は夕方にはベイエリアに到着し、友人と夕飯を食べる約束をしているため、西から東に移動することは不可能。ジュニアレンジャーバッヂも、お土産も何もないのか…と諦めかけましたが、ロサンゼルスに帰る日につまらんI-5じゃなくて、東側に再度立ち寄ればいいのでは?と思いつき、急遽そのように計画を立てました。ということで、この日は100%ピナクルズを歩くだけ!

詳しいマップはこちらです。
f:id:yura-mama:20211202144012j:plain
こちらから頂きました。
今回選んだトレイルはふたつ。先に行ったのは、上のマップの黄色で示された、Juniper Canyon TrailとHigh Peaks Trailの組み合わせ。
f:id:yura-mama:20211202144234j:plain
難易度は最も高いハード、大体3.6mi(5.8km)で、高低差が360ft(384m)あります。名前の通り登らないといけないのと、道がおっそろしく細いので、ハードになっています。子供達よ…頑張ろう!グランドキャニオンのトレイルよりも少し高低差あるけど、君たちなら行ける!と謎の確信からチャレンジしたのも、このHigh Peaksではコンドルの目撃が多いから。見たいじゃない。

ちなみに朝10時前なのでパーキングはかなり余裕がありましたが、昼過ぎには満車でしたよ。
f:id:yura-mama:20211202145003j:plain
f:id:yura-mama:20211202145001j:plain
ピナクルズの夏はかなり暑く、多分とてもこんなとこ歩けない気がします。今は快適。朝晩は3度くらいまで下がりますが、日中は20度まであがり、半袖で出発できるほどでした。
f:id:yura-mama:20211202145119j:plain
あの山の上まで登ることを、まだ私たちの誰も知らない…
スイッチバックしながらも、そこまで辛くなく、グランドキャニオンと違い日陰もありましたので、あまり大変な記憶は残っていません。こんな道を進みます。
f:id:yura-mama:20211202145307j:plain
気がつくと随分上に来ていて、見晴らしはいいし、気分はかなり爽快でした。
f:id:yura-mama:20211202145356j:plain
ピナクルズらしい奇岩も近くにあります。
f:id:yura-mama:20211202145430j:plain
全然人がいないトレイルだった。途中からループだから当然ですが、上に着くまで、ほぼ誰にも会わなかった。

夫がすごく絵になる!
f:id:yura-mama:20211202145546j:plain
本人曰くモデルがいいからだそうです。

High Peaksに着く前に大きな岩の上にコンドルかハゲタカ(Vulture)発見。残念ですが、鳥マニアではないので、違いが分かりません。ただこの時はコンドルだと信じて疑わず、本当に会えたことに感動して軽く震えていました。頭が赤いんだもん。そんなところも似てるんだって。よーく間違えられるらしいですよ。
ほぼ折り返し地点、天辺付近に着きました。トイレがありますが、国立公園のトイレってこんな汚かったっけ?ってくらいドン引きな汚さ。思わず我慢することにしましたが、結構最後漏れそうに辛かったから、行っておけばよかった!
ここにきて人がいっぱいいて驚きました。ほとんどの人が東側からアプローチしてきているようです。ガシガシ歩きそうなアウトドア系若者しかいなかった。

さて、このトレイルの超ハイライトかと思います。High Peak Trailの一部。ここはかなり狭い道や登り降りがあるので、絶対足腰に自信がある人にしかお勧めしません!結構びっくりした!でも冒険感が凄すぎて、子供達は大喜び。
f:id:yura-mama:20211202150334j:plain
狭い!
f:id:yura-mama:20211202150350j:plain
狭いよ!手すりするりといったら死にますから。
f:id:yura-mama:20211202150516j:plain
大人しゃがまないと進めないような道もあるし、ヒヤヒヤドキドキでした!
そして、コンドルかハゲタカがものすごく近くにいましたよ。
f:id:yura-mama:20211202150655j:plain
大感動!(ハゲタカかもしれん)
けどですね。園内30羽しかいないとされるカリフォルニア・コンドルには全部数字がつけられています。数字が見えたら100%コンドルなのです!てか素人はそれしか見極める術がない!
少し拡大してみたのですが、見えますか?
f:id:yura-mama:20211202150848j:plain
92というナンバーがついています。
ということで、正真正銘本物のカリフォルニア・コンドルです!!!

嬉しくて震えるー!!!(今更)
私は猛禽類が好きです。ピナクルズの周りは大好きな鷹などが見放題で、大喜び。
こういった死肉を食べる鳥は得意ではないのですが…やっぱり特別な貴重な野生の鳥を見られると興奮が抑えきれません。鳥が好き。

トータル3時間かかりましたが、ものすっっっごく行ってよかったと思います。コンドルはもちろんですが、景色が素晴らしかった!他になかなかない、初めて見る景色が広がり、いろんな意味で息をするのを忘れるような。3時間のご褒美でしたね。少し足場が不安でしたが、それも素晴らしい思い出になります。怪我がなく、帰ってこられてよかったから言えることですね。

長くなるので、次のトレイルは次回に書きます。

 /></a><br /><a href=にほんブログ村 海外生活ブログ 海外駐在妻へ

参加してます😋