ゆらのロサンゼルスばたばたライフ

サンフランシスコからロサンゼルスへお引っ越し。2人の子育て奮闘中。

夏の旅行〜デナリ国立公園⑥

こんにちは、ゆらです。

デナリ国立公園への旅をいい加減書き終えたいので、続きを書きます。
もう行く予定はありませんが、デナリの天気が気になり、天気アプリから消せないのですが…すでに10月半ばにして最高気温マイナス7度、最低気温マイナス14度という衝撃展開に目が離せません。秋はないんだな。
よろしければ前回はこちらからどうぞ。

いざバスに乗り込み出発です。席は自由です。4人いたら左右1列で座る方が良い気がします。どこから野生動物が現れるかわかりません。

バスの色はツアーによって異なり、トランジットバスは緑になっています。Wilderness Tourはクリーム色です。運転手のおじいさんが、最初に注意事項などを話した後に、聞いてきました。
「これはトランジットバスなので、特にガイドはつかないんだけど、どうしましょう?私に話して欲しいですか?」
もちろんYESとバスの乗客からの返事により、彼が話し続けたのですが、最強に聞き取りにくい英語かつ、抑揚がないから帰りは爆睡してしまった。お経?

ちなみにこの日の降水確率は100%でした。デナリは拝めなさそう…涙

さてこの日一番最初に遭遇した野生動物は何だったでしょうか???

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わー果てしなく地味。
この鳥、何でしょうか。

正解はライチョウです。調べると日本語名はカラフトライチョウ。冬になると首から下が白い羽に変わるようです。
地味ですが、まさかのアラスカのState Birdです。
アラスカの州鳥は、てっきりハクトウワシかと思ってたけど、あれはアメリカの国鳥だから使えないのかもしれない。このライチョウは紛れもなくアメリカはアラスカ州にしか生息しておりません。あとはカナダです。

なぜ片道80マイルくらいのところに、往復8時間もかかるんだろう?と思ったら、野生動物がいると車は止まるのでかなり時間がかかるのですねーあと道路は舗装されておりませんので、かなりガタガタですし、制限速度がかなり遅いようです。動物がいますしね。

出発して1時間を少し過ぎたところでトイレ休憩。出発時刻を知らせてもらえるのですが、基本乗り降り自由のため、人数確認はないので、乗り遅れないように気をつけましょう。
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雲が厚すぎるー涙
こんな大自然の中を走ります。
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途中で乗ってきたファミリーの少年(11歳といっていた。うちの息子と2歳しか違わないのに、ものすごく大人びていて、かなりお利口だった)が視力6.0とかあるんじゃないかってくらい野生動物を次々と発見。
カリブーです!
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山の斜面に推定50頭ほどいました。
カリブーという名前、聞きなれないかと思いますが、トナカイといえば皆様ご存知ですよね。
北米大陸のトナカイはカリブーと呼ばれます。ヨーロッパのトナカイはレインディア(Reindeer)。

少年が次々カリブーの群れを発見し、その次にはDall Sheep、ドールビッグホーンをゴツゴツした山肌に発見。
残念ながら私は視力6.0はなく、コンタクト入れて1.0くらいなので、しっかりは見えませんでした。野鳥の会みたいな双眼鏡持ってる人が多い理由はそこです。子供のおもちゃみたいな双眼鏡でもやや役に立ったので、本来ならジャニーズのコンサートの中でも戦闘能力の高め防振双眼鏡があるといいと思います。

また1時間後に休憩でバスを降りますが、ここはトイレがありませんでした。
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デナリ国立公園の中はとにかく川が何本も流れているんですね〜
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絵の山が…見つからん。

次のトイレ休憩は1時間も経たないでストップ。そこは小さなお店もありました。食べ物などの販売ではなく、お土産です。そこに動物の角が置いてあり、自由に触ることができます。
ということで…
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娘は先程のDall Sheep、私と夫はムースの角。
これがもう腰痛めるほど重い!こんな抱えて生きてるの?ってレベルでした。
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先ほど見た、カリブーの角。
もう立派過ぎる!
息子は眠いと言って下車しませんでしたが、帰りも同じところに停まるので、そこで持ち上げました。

そこにも川がありました。
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ここでふと川辺を歩く4人の人を見つけました。拡大しますよー
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あー
完全にバックカントリーのキャンパーだね。ガチな人たちだね。
ちなみにこの人たちだけじゃないんですよ。こういう人が多い。同じバスに最初から最後まで乗ってる人たちは軽装ですが、途中乗り込んでくる人はみんなこれで荷物多いし、洋服どろどろ。
すみません、素人がこんな所まで来てしまって。エセ自然派語っててすみません。いつか出直してきます…と言いたいところですが、グリズリーベアがウロウロしてるのに私にはできない。本当すごい。

そしてバスに戻り、ついに…!念願のグリズリーベアが発見されました!(少年は下車しているので発見は遅め)
すごく遠いので、拡大します。 f:id:yura-mama:20211012033445j:plain
おおおおお!!!
野生のグリズリー!
すごい遠いけど、肉眼で見るとこんな遠くないんです。きちんと特徴の肩の盛り上がりが確認できました。
今まで見たブラックベアよりも確実に大きいです。そうです、最大の肉食獣の一種。ホッキョクグマの方が大きいんですが、十分だよ。呑気にハイキングしててこれが目の前にいたら死ぬ!と遠くの車窓から感じるほどのサイズ感と迫力でした。
前も述べましたが、デナリ国立公園のクマはほぼ草食です。タンパク質のため、食事内容のほんの10%だけ肉を食べるそうですが、それも小さなジリス。あとはひたすらベリーを食べまくるそうです。

この後もグリズリーは見かけることとなり、トータル5〜6頭見ました。が、みんな割と距離感があるのと、車窓からなので怖さはなかったです。

出発から4時間後、ついにEielson Visitor Centerへ到着しました!
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霧雨が降り、恐ろしく寒かった!ビジターセンターの前を細い小道がのびており、少し歩けるようになっていますが。
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あまりの寒さに最短ルートを選びました。誰も周りにいないので、マスクしなくて良いのですが、防寒対策でのマスク。
ビジターセンターから少し坂を下る感じです。
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ここで夫がクマが食べていると思われるベリーを一つ食べてみました。私と子供はどうも得体が知れないのが不安で食べませんでしたが、酸味の強いベリーだったそうです。ファーマーズマーケットのブルーベリーの圧勝。

そこで人間慣れしたArctic Ground Squirrelが寄ってきました。
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北極ジリス。かなり可愛いです、高い声で鳴きます。1年の9ヶ月眠って過ごしているそうです。今は彼らはもう寝てますね。

晴れていたら目の前にデナリ山が見えていたはず。
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ざ…残念!
残念!!!

やっぱり無理だった〜年間訪れる人のたった3割の人が見ることができるという。そりゃーデナリに1週間とかいられたらチャンスはあるでしょうが、3日くらいじゃダメでしたー悔しい!
グリズリーベアよりずっと見たかったから、残念すぎて…そんな悔しさから夫が撮影。
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本当はあるはず…の北米最高峰。
最高峰なのに、足元すら見せてくれなかったね。
いつかこの目に映したいと思う、憧れの景色となりました。

帰り道、女性1人や4人グループのハイカーが乗ってきたりしたので、聞いていましたが、このトランジットバスはもちろん終バスがあります。万が一定員で乗れなかった場合、無理矢理乗せてくれないらしいです。 だから降りていいけど、最後のバスには気をつけろよ、みたいなドライバーとの会話に1人でゾッとしました。置いてかれたらどうするんだろう…???

帰りはスムーズ。カリブーは見かけ過ぎてそろそろスルーされ始めた。そんな中停車したのは、ムースのご登場!
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見えますか?真ん中にオスとメスのペアがいます。オスは立派な角!昨日見たムースは角がなかったので、おそらくメスでした。
立派な角を持つオスのムースを見たいと息子は言っていたので、とても嬉しい瞬間でした。

デナリ国立公園のBig 5のうち、4種類には出会うことができましたが、やはり思った通り、最後のオオカミだけは見逃しました。まぁオオカミは夜行性だし、滅多に出逢えないと思います。イエローストーン私見たけど。

予定通り18時にBus Depotに到着し、長いバスの旅は終わりました。帰りは娘と爆睡してしまい、あっという間に着いてしまった。ムース出てきた時は半分寝てた。

バスでしか入れないという、デナリ国立公園の内部に入れて大満足でした。ここに行く人は、必ずバスには乗ってくださいね〜

長くなってしまいましたので、続きは次回。これでデナリは終えることができそうです。

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