ゆらのロサンゼルスばたばたライフ

サンフランシスコからロサンゼルスへお引っ越し。2人の子育て奮闘中。

2020年末旅行⑱〜ダラス⑷

こんにちは、ゆらです。

もうすぐダラス行ってから1ヶ月経つんだな…忘れられないダラス…というかテキサス。前回はこちらからどうぞ。

最高のディナーの後の帰りは下道を通って帰ったんですね。ダウンタウンまでは30分かからないです。フリーウェイ通っても5分くらいしか変わらないのです。そこが、どうも超・高級住宅街だったらしく、城?
ベイエリアはパロアルト周辺、San MateoだとHillsboroughには恐ろしいほどの大豪邸が立ち並びます。この辺だと、Rancho Palos Verdesにも城?みたいなのが集まります。
アメリカの金持ちって桁違いすぎて、城なのか、一応家と呼んで良いのか迷うようなお宅が結構多い。さすがにビバリーヒルズほどではなかった気がしたけど、あまりにも家がデカすぎて調べたら、やっぱり…!ダラスにある最高級エリアの端っこだったらしく、本家のエリアには著名人が多く住むそう。例えばブッシュ元大統領ね。ダラスの金持ちすっごーーーい!と大盛り上がりした夜でした。

さて話は全く変わります。ダラスを出発する日の12時半に予約をとった、ケネディ暗殺のミュージアム、The Sixth Floor Museumに行く予定。

1時間くらいでさっくり見てから7時間半かけてテキサスの小さな街、Van Hornに向かう予定です。ホテルから歩けるのですが、ドン引きするほど雨が降っていたので、勿体ないけどミュージアムの有料パーキングに停めました。

時間を有効活用したく、先にギフトショップを見ようと思ったのですが、チケットがないと入れないのと、アメリカ人らしからぬ、時間超厳守!考えられないほど厳しかった、さすが大統領。
しかも時間になっても少しずつしか入れないから、結局全然入れなくて、ミュージアムに入れたのは13時になっていました。大統領も特注マスクしてました。
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ここは決してケネディ元大統領の生い立ちなどを辿るのではなく、本当に政治家としてのケネディにスポットをあてています。当時の貴重な動画なども上映されております。
みんなガチで見ているから、密で怖かったのでさっくり見ました。
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オズワルドがいたところ。
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木が大きくなっちゃってるけど、当時はよく見えたんでしょうね。
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これを見てもまだオズワルドじゃないだろうと思う私。
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うむ。アメリカ人の多くが、陰謀論を最も信じている謎の暗殺事件。
ここにきて、ジャッキーさんに興味が出ました。お店には彼女のコーナーもありました。自立した気高い女性で多くの人が惹かれるのは分かります。
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悲しい気持ちになりましたが、とても行けてよかったと思います!

さー時間はないですよー!予定より2時間以上遅れてI-20をひたすら西に向かって進みます。ダラスは大雨だったのですが、ダラスを抜ければ雨雲からも抜けられると思っていましたが、全然そんなこともなく、ずーっと降っていました。
途中Van Hornの天気を見たところ、あまり見かけないWeather Alertが出ていることに気付き。読んでみると、どうも雪が降っている、と。しかもかなりの雪で、I-20とI-10の通行はかなりの遅れが予想される、と。
マジか…ただのプリウス、普通のタイヤ、大丈夫か…?
雪が確かに降ってきました。ホテルまであと3時間くらいのところから、雪がチラチラ。
ガソリン入れた、この時18:30。
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プリウスは燃費だけが売りだと思っているので、まだ入れなくても全然大丈夫なタイミングでしたが、I-10と20のテキサスの西部は、ガソリンスタンドがあまりないのを知っているので、早めに入れるのを心がけました。

夜の吹雪の中の運転は恐怖でしかなかった。まるでスターウォーズハイパースペースに突っ込んでる気分。進んでる感覚が全くせず、本当に恐ろしかった。
しかも途中I-20を外れて、Pecosから南を大きく回り、プラス1時間のルートをGoogleさんが提案してきたのです。あと2時間で着くところまで来たのに、3時間に戻るなんて嫌でしたが、言われた通りにフリーウェイを降りると、猛吹雪。きっと元から寂しい一般道、夜、吹雪、怖くて運転ができる気がしない…と夫はI-20に戻りました。これは賢明だったと思います。あのまま進んでいたら、きっと雪で動けなくなったし、下手したら事故を起こしていたかもしれません。

I-20に戻り、あと50分でVan Hornにあるホテルに着くところで…

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完全停止。

渋滞じゃないです、完全に立ち往生です。夫が一瞬通った一般道で言ったんです。
「今夜はホテル着かないかもね。車中泊かな」
と。まさかそんなことがあるはずがない!と思ったのが、現実となりました。
ちなみに我々が足止め食らったのはこの辺。
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あと…50分だったの。なのにどうしても動けない。抜けられない、逃げられない。車は壊れてない、雪も道路にそこまで積もってない。なのに動けない。

途中ホテルから電話がかかってきました。
「そちらどうですか?まだI-10と20は止まってる?」

まだ…?
Twitterで確認したところ、なんとすでに4時間足止め食らってる人が、もっと前にいることが判明。
ということは、もしケネディの予約が10時に取れていても、結局3時間多く足止め食らってることになります。あの時10時の予約がとれなかったのは不幸中の幸い。

どんどん積もる雪。
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夫と最初は交代で眠りました。いつ動くかわからないので見てないと…と思いましたが、夜中2時くらいに、諦め夫婦共に寝ましたよね。子供達はすごい体勢で寝ていました。
雪の立ち往生での車中泊について調べた時、雪がマフラー周りに積もると一酸化炭素中毒になるので、エンジンをかけっぱなしにしないorこまめに除雪と換気。と読みました。
が、そんなマフラーを蓋するほどの雪の積もり方ではないのです。先程ガソリンを満タンにしていたのもラッキーだった。
車種にもよりますが、一晩かけっぱなしにすると40%もガソリンが減るそうなのですが、プリウスはなんと一晩かけっぱなしにしたところ、1/2メモリしか減らなかったのです。すっごーーーい優秀!
周りの車はほぼエンジンを切って、ガソリンを温存しているようでしたが、寒さから30分に一度はエンジンをかけていました。眠れないですよね。
プリウスはすごい、本当に優秀。
結局車に閉じ込められた時間、10時間でした。

朝の光が見えた時の、今までにない絶望感は忘れられません。
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景色変わってます。たまに路肩を除雪車が走ったり、痺れを切らした雪でもいけるスペックを持ち合わせた車が走っていくのが見えました。

功を奏したのは、もうひとつ。そのまま冷えていても食べられる食料品を前日ミツワで買っていたこと。
子供たちも納豆巻き食べたり、白おにぎりを食べたり、助けられました。

かなり昔の記憶になりますが、ヒューストンのダイソーで簡易トイレを買い足したこと。私あれがなかったら生きていけなかった。
明け方ギリギリまで我慢していましたが、病気になる!と妹にLINEで諭され、家族が寝ている間に無音でのトライをし、見事成功。誰にもバレずに事なきを得ました。

様々な条件が重なり、最悪の事態は免れたと思います。車が10時間経って動き始めた時の喜びはこの旅で1番の興奮だった気がします。
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El Pasoの文字が見える…!
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こんな車がしょっちゅう。なんならでっかいトラックが道路の真ん中に転がってたり(横転)、ドライバー爆睡してるのをお巡りさんが起こしてまわっていたり…
とんでもない光景を見ました。
後から知った事ですが、この爆弾低気圧はなんとカリフォルニアを通って東に進んだそうで、確かにダラスにいる時、珍しくロサンゼルスに雨が降っていることに気づいていました。それがどんどん大きくなり、大雪をもたらし、ヒューストンは洪水警報が出る騒ぎ。雪に関しては、この土地は滅多に降らないらしく、まさかの40年ぶりの大雪。18台の除雪車(かき集めたんだろう)が出動する大騒ぎとなりました。なぜこの日なんだ…と思いました。ホテル代$150くらい捨てたし、ほんと最悪だ!
でもうちの夫は本当に前向き。こんな経験は二度とできないし、私たちもプリウスも無事だし、良かったよね、と。私も段々そんな気持ちになってきました。

むしろこれ程の強い思い出を残してくれたテキサス州に激しい思い入れが出来てしまいました。エルパソからニューメキシコ州に入る瞬間とか、テキサスに別れを告げることが悲しすぎて涙が出ちゃうほど…
今思えば、疲労で頭おかしくなってたんだな。
テキサス・・・ありがとう、一生忘れない。


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