こんにちは、ゆらです。
先日の国立公園の旅の続きを書きます。前回はこちらからどうぞ。
Cortezといえば。我々初めてコロラド州に泊まったのですが、コロラド州のSafewayやWalmartではワインが買えない!!!どうもアルコール度数が関係しているのか、ビールは売ってます。知らずにかなり徘徊したが、見つからず、お店の人に聞くと酒屋の場所を教えてくれました。その酒屋がドライブスルーで買えたことに衝撃だったけどね。
というわけで、役立つ情報かわかりませんが、コロラド州でアルコール買うのはコツがいる、ということです。
さてCortezの朝の冷え込みはエゲツなく、車がガッチガチの氷漬け。Hampton Innで久々の温かい朝食を座って頂きながら外を見ていると、ガッチガチの氷を慣れた手つきで、謎の専用器具でうまく落としているお母さんを見て、マズくない?と思いました。その頃夫は車の視界ゼロで車を太陽の当たる場所に移動させてくれていたそう。できる人だ。
この日は最高気温は6度くらいでしたが、最低気温がマイナス5度だったので、朝はそんな感じだったんでしょう。無事氷は溶け、車を走らせ、向かった先はメサヴェルデ国立公園!
私が特に行きたい国立公園の一つで、本当は夏のグランドサークルに組み込む予定でしたが、レンジャーツアーが全てキャンセルになってしまったので、見送ったのです。
今回入れたのは、化石の森周辺で行きたいところがなかったのと、いつまでいられるかわからないアメリカ。先送りにすると行けなくなる、と思ったから。
結論から申し上げますと、レンジャーツアーありの夏に行くのが絶対ベストです。
冬はクソ寒い。雪も珍しくない。行った時からたった3週間しか経ってないのに、最低気温がマイナス10度から15度になっています。
無理無理無理無理、絶対行けない。
まず国立公園の中の道が、嫌がらせか?ってくらいのグネグネ。地面凍結してたりしたら、命に関わる。入れないエリアも冬はありますし、暑くても夏に行こう。
化石の森とはうってかわり、ここはレンジャーツアーどころか、ビジターセンター、ミュージアム、何もかもやっていません。お情けで、軽食とお土産のショップが11〜14時という超短時間でやっています。それ以外は本当に何もやっていなかった。外にレンジャーすら不在。チャネルアイランドばりにレンジャーゼロ。
でも望みが捨てきれず、ビジターセンターに行きました。
ビジターすらほぼいないので、とりあえずハイキングマップは写真を撮ってみました。
原住民だろうなっていうオブジェも心なしか寒そうに見える。
冬の快晴の朝は空気が張り詰め、深呼吸すると肺が凍りそうになる。マスクのおかげで無事生還。
息子、寒さからおかしくなったか。
メサヴェルデの周りはなんか凄いぞ!って山々に囲まれていて、ザ・コロラド州って感じ。なんて雑な感想。あーロッキーマウンテン行きたいなぁ、来夏行けるかなぁ…
さて、メサヴェルデ国立公園をご存知の方はあまり多くいらっしゃらないかもしれません。ですが、ここは大変貴重な国立公園であることを知っておいてください。アメリカ62ある国立公園で、唯一の自然派ではないものなのです。もちろん世界遺産。アメリカ人にとって、世界遺産かどうかは重要ではないのですが、胸を張っていい案件だと思う。しかも今知ったのですが、世界遺産認定第一号12選のうちの1つだという…
国立公園認定されたのは1906年と相当古いです。メサヴェルデ国立公園を一言で言えば、原住民の残した、断崖または岩窟住居の遺跡をこの目で見ることができるのです。
これがまたミステリアスでして…アメリカの短い歴史をはるか遡り…なんと1世紀からプエブロ人、アナサジ族はこの地に住んでいたそう。崖に家を作り始めたのが1100年で、最大30万人もが暮らしていたとも言われているそうです。繁栄していたであろうアナサジ族は何故か突如14世紀後半、忽然と姿を消してしまい、どこへいったのかがいまだに分からないそうなんです。14世紀後半って、コロンブスがアメリカ見つける100年も前です。
このミステリー、色々な事情はありそうですが、ワクワクが止まらない!
以上、私のざっくりしたメサヴェルデの知識です。
実際行ってみると、岩窟住居の遺跡はもちろんですが、とても自然豊かで最高に気持ちが良い国立公園でした。
さてそんな話をしながらいざ園内へ。料金を支払うブース、唯一レンジャーがいたところです!
ハッと気づいた私、そこでレンジャーに「ジュニアレンジャーブックどこでもらえる?」と聞くと、ここにあるよ!とバッヂ付きで貰えました!
その後レンジャーにお目にかかることは一度もありませんでした。あーよかった、思いついて。
さて、メサヴェルデの地図と、今回行った場所に印をつけました。
こちらから頂きました。
かなり広い国立公園で、エントランスから一番奥のバルコニーハウスあたりまでは1時間ほどかかります。さっくりとこの時期に見ると2〜3時間あれば見られると思います。というのも、Far Viewから西に分岐しているWetherill Mesa Roadは10〜4月は封鎖されており、進むことができません。あちらにもStep House(自分で離れたところから見学可能)、Long House(レンジャーツアー)もあり、正直見たかったので、やはり夏に行かなきゃダメだなぁと。
ということで、園内最南部を中心に回ります。というかそれしかないと思う。トレイルもあることはあるのですが、かなり少ない印象で、歩いて回る国立公園とはかなり印象の違うものでした。
我々はまず、メサヴェルデの最高標高のPark Point Overlookへ行きました。標高2613メートルです。
この時間で10時。ですが、寒さで15分と外にいられませんでした。葉っぱが…
フローズン❄️
いや、寒い、それ以上はいらない。
でも素晴らしい景色が見られた。
一望できます。お時間あれば是非おすすめポイント。
さて、見ないといけない、岩窟遺跡に向かいます。Chapin Mesa Archeological Museumは残念ながらクローズしていますが、そのすぐ裏にあるSpruce Tree Houseは見ることができます。
その姿を目の前にした時、感動で震えました。
あんなところに人が住んでいたなんて…!
しかもこの保存状態です。コロンブス来る前だよ?信じられない!
あぁ、レンジャーツアーで中入りたかった!すごいよ、ここ!
仕方ないのは分かっていても、後ろ髪引かれる思いです。ここでギフトショップが開く11時になったので、お買い物。たった3時間とか厳しい世界ですよ。秋冬はオフシーズンだから本当お客さん少ないのよーとお店のお姉さんに聞きました。
そのあとはMesa Top Loopというドライブコースをまわり、ポイントで止まって遺跡を遠くから眺めます。最後にCliff Palace Loopへ行きました。ここも冬季は侵入禁止になります。確か12月から入れなくなるので、ギリギリのタイミングでした。
ここで良かったと思うのは、Soda Canyon Overlook Trailです。たった2キロ弱なので、30分ほどであっという間に戻って来られます。
というのも、レンジャーツアーでは入れるBalcony Houseを見ることができるのはここからなのです。ループドライブの途中バルコニーハウスの看板はありますが、あくまでツアーの集合のためであり、見ることはできません。なぜならそこの真下に遺跡はあるから。
なので、ここは潔くスルーしてSoda Canyonに行くことをお勧めします。
途中からループになります。バルコニーハウスは…
どーこーだーっ!
ウォーリーよりみつからない!
正解はこちら!
みんなで必死に目を凝らした結果です。遠い…
ここのトレイルの見所はもちろんバルコニーハウスなんですが、それ以外に素晴らしい大自然が広がっています。
しかも人がいなく、あまりに静かでした。風の音だけ。自然はこういうところがあるのがいいですよね。日常を忘れ、まるで自分がそこに住む動物になったような壮大な気分を味わえる気がします。空気を大きく吸って、本当に気持ちが良かった。
後悔…
なぜ自分は朝からおにぎり作っていかなかったのか…こんな気持ちがいいところでおにぎり…最高なのに…!未だに悔やまれます。
マンションの先駆けのような、Square Tower Houseを見て…
いくつか遺跡を見学して、最後は儀式が行われたと思われる、Sun Templeに行きました。
興味深い遺跡です。
色々見ましたが、夫のカメラで少し寄った写真をどうぞ。
どんだけ見ても、これがどこだったか思い出せない私です。どこでしょう…
あぁ、やっぱり中に行きたい。夏行ってみたい!
メサヴェルデ国立公園、不完全燃焼ではありますが、やはり行って良かったとしか言いようがありません。他とは違う国立公園、こんなアメリカの一面を見ることができ、もちろん自然も堪能できます。
来年の夏はレンジャーツアーが再開されますように(行けないけど)