こんにちは、ゆらです。
旅行記、4日目。スタートはブライスキャニオンです。ここから5時間弱で次の目的地、Moabへ向かいます。前回はこちらからどうぞ。
朝9時過ぎ、まだブライスキャニオンの気温は低く、車に荷物を積む少しの間で、何だか冬の朝の空気の匂いがしました。
あーThors Hammerとプレーリードッグが心残りだぁ〜と思いながらブライスキャニオンを後にしようとしたその時。運転している夫が、蛇に続き叫びました。
「わっ！なんか横切ってる！」
そう、目の前を横切ったのは…
プレーリードッグ！！！
ついに出会えた！
轢かれんぞ、くらいのんびり道を渡り、低い草地の中でピョンと立つ姿…
か…可愛すぎる…！！！
一同大感動！
…と思ったら娘、目の前につけているDVDでスポンジボブに夢中。アンター！！！むしろ君が一番見逃しちゃダメなんだよー！プレーリードッグのぬいぐるみ抱えて何やってんのー！
結果…娘、スポンジボブ>>>プレーリードッグ。
…次は動物園行こか。
さて、Moabという街はユタの東、コロラド州にほど近い場所にあります。この小さな街がたくさんの観光客で溢れる理由は、宿泊施設を持たない(正確にはキャンプは可能)アーチーズ国立公園まで10分ほどで到着する、大変便利なところにあるからです。アーチーズに来る人は、Moabにあるホテル・モーテルに泊まります。園外だから値段も安いし、かなりの軒数ありました。
Moabまでは4時間半弱。まっすぐ向かってもいいのですが、30分ほど時間を割けば、キャピトルリーフ国立公園へ寄れるので、我々は寄り道して5時間ほどのドライブを楽しむことに決めました。
キャピトルリーフとブライスキャニオンはそれほど離れていませんが、峠を越えないといけないので、時間がなかなかかかります。でもそこまでの道のり、U-12が、Scenic Bywayと呼ばれる、絶景のドライブコースを通れます！
結構色んなところにあるそうな、Scenic Byway、なかなかつまらない道も残念ながらあるそうです。が！このUtah12は評判が良く、たしかに素晴らしかった！わざわざ見に行くほどではないと思いますが、たった2時間半の間に大地が大きく変わるのを見るのは全く退屈せず、アメリカってとにかく広い！と感じる道でした。
ブライスキャニオンを出たばかりはこんな景色。
それが1時間も経たずして、急に
ここは広大すぎてほぼ未開らしく、トレイルなども殆どないそう。見渡す限りこんな景色が広がっていました。
また1時間経たずして
森林！さっきまでこんな背の高い木はなかったのに、いつの間に⁈と驚きが隠せません。
このドライブウェイは退屈する暇もなく、ユタの大地の魅力をまた見ることができました！
そうこうしている内にキャピトルリーフに到着。
ここは愛読書を読んでも、どこに行けば良いのか分からない場所でした。多分行く人自体少ないんだろう…
ビジターセンターに着いたのは12時5分前。中に入り、ジュニアレンジャーの本を貰い、店の中を見ていると衝撃的なアナウンスが入りました。
「ビジターセンターはあと2〜3分で閉まります。簡単な質問は今すぐレンジャーに聞いてください。お買い物は今か1時間後に戻ってきてください」
えーっっっ！
まさかの1時間のお昼休憩ーっっっ！
COVID-19のため、限られた人数で清掃を行うため、と言ってましたが…
いや、昼ごはん食べんだよね、人員タイトだろうし。
やっつけでマグネットと絵葉書を購入。1時間の間にジュニアレンジャーの本を仕上げるぞ！と一緒に車の中で始めましたが。
まぁまぁ難しいーっっっ！
と突然超焦って必死に仕上げるのを手伝う親。なぜ…
せっかくだから何か見よう！と、先住民の壁画を見に行きました。
この岩のどこかに壁画が…！
見つけた時、感動してフルフルしました。
先住民ですよ…？その絵がここに残ってるなんて、感動以外うまく言えない。なんかロマンを感じません？
キャピトルリーフはオフロードが多いので(メインのU-24は普通の道です)結局入れるところが少ない印象。他にはない面白いことは、モルモン教の開拓者達の納屋や学校が残されていること。また、果樹園が継続されていて、収穫OKと表示があればお金を払って自由にフルーツを採れるとのこと。
息子大喜びで果樹園に向かいます。
これ本物だからすごいなぁ…残ってるんだもんな…
そして肝心の果樹園…
Closed！！！
ま…なんとなく予想はしてましたけどね。コロナのせいだと思います。はっきり言って。残念！
隣の公園はキャンプ客が集まったり、ただ本読んでる人がいたり、ある意味国立公園らしからぬ癒し空間でした。
ビジターセンターに戻り、無事ジュニアレンジャーに認定され、キャピトルリーフを後にしました。
とっても綺麗な国立公園でしたが…
普通の車の人は半日かからないで見られると思います。SUVか、まじめに4WDがないといけないようなオフロードがかなりあるようです。
国立公園の先生みたいな息子の友達のパパがいるのですが、彼に言われたんですよね。
「Forget about Capitol Reel」と。
行かなくて良かったとはいいませんが、時間がない時はフォーゲットしてもいいな、と思ってしまった…ごめんなさい。
そこからまた2時間半くらいかけて、アーチーズ国立公園に向かいます。私は夫の運転の横でぐーぐー爆睡してアーチーズに備えます。
子供達はスポンジボブでしっかり起きているのに、私は寝落ち…夫に申し訳。
あぁぁぁぁぁぁ。
アーチーズ国立公園！今回グランドサークル行くか、と思ったのは、紛れもなく、アーチーズのため。アーチーズに行きたかったんです、どうしても！
ユタの車のナンバープレート。
DMVのサイトより頂きました。
このアーチがどうしても見たかった！
アーチーズは歩きたいトレイルが何本もあったので、丸2日くらいあってもよかったです。我々はこの移動日と、翌日の昼過ぎまでアーチーズにはいました。もっと見たかった！やっぱキャピトルリーフForgetすりゃよかったかなーでもアーチーズの夏は過酷。我々が行った時は、33度くらいまでだったので何とかなりましたが、その後ずっと36〜39度…さっ…39度！死ねと言っているのか！
ザイオン付近よりも格段に気温が高く、リアルに生死に関わるので、歩ける時間は限られています。
冬は寒く、地面が凍結しているため、事故もあり、半年前の昨年末、日本人のご夫婦が滑落して亡くなっています。岩がゴツゴツというより、わりと滑らかなので滑ったらそのまま落ちてしまうんでしょうね。
うちの車だと冬は無理だし、子供がいて足場が凍っているとか恐ろしくてとても行けないので、夏の超高気温に挑むことにしました。
ま…結論から申し上げまして。33度はギリギリです。倒れるほどではありませんでしたが、これ以上高くなったら絶対歩けない。30分も歩けない。
アーチーズに夏に行く方は、時間に余裕を持ち、気温が高い時間をどうにか避けるプランを立てる方が良いと思います。
さて、憧れのアーチーズ！
ちなみにこれを撮ったのは3日後の朝9時くらい。太陽の加減で虹が写ってて幻想的。
ビジターセンターがまさかの16時までの縮小営業。急いで買い物して、ジュニアレンジャーブックを受け取ります。ここはまたビジターセンターに戻ってこない対策からの、バッヂは事前に親に渡してくれました。
アーチーズ国立公園は人気が近年うなぎのぼりらしく、たしかに混雑していました。正直シャトルが動いてないザイオンよりも混んでいましたね。アーチーズは車がないと絶対まわれない！駐車場を探すのに苦労することはありませんでしたので、普段よりは空いているように思えましたが、それでも車の多さに驚きました。
続きはまた次回に書きます。
