ゆらのロサンゼルスばたばたライフ

サンフランシスコからロサンゼルスへお引っ越し。2人の子育て奮闘中。

2019年末旅行②〜カールズバット洞窟群国立公園前編

こんにちは、ゆらです。

年末の旅行の続きです。前回はこちらからどうぞ。 ニューメキシコ2日目、今日はカールズバット洞窟群国立公園に行きます。 私が今まで行ったことのある、国立公園の中で極めて地味。色々行ったけど、日本から聞いたことのある有名どころを中心にしか行ったことがないので、ここはもちろん知りませんでした。私の愛読書、地球の歩き方アメリカ国立公園編によると、年間来訪者はグランドキャニオンの1/10ほど。
しかもピークシーズンは夏。春から秋の初めにかけて、ここには100万羽のコウモリが住み、夕暮れに一斉に洞窟から飛び立つのが有名で、それを見に夏に訪れる人が多いらしい。冬はコウモリは南のメキシコへ移動していて不在で、ここも完全なるオフシーズンですが、さすがホリデーシーズン、普通に混んでた。
ここは世界で5番目に長い鍾乳洞と聞きました。地下に120近くの洞窟があり、中はまだ調査がすすめられているということ。今も新しい発見があるんだって。アメリカ国立公園であり、世界遺産でもある。今まで地上の絶景色々見てきたから、相当違う景色を見られるかな、とワクワクです。

ここはガイドなしで自分で見て回ることもできるし、レンジャーによる有料のツアーもあります。その中でも子供(5歳以上)でも参加できる一番楽なもの、King's Palace Tourを事前にネットで予約しておきました。大人$8子供$4でしたが、予約した時点でキャンセル料がかかります。2020年1月現在。

他のツアーは年齢制限で下の娘が参加できなかったり、頭にライト付きのヘルメットで洞窟内を腹這いで進んだりと、どう見てもアグレッシブ。年齢制限関係なく私はそこまで攻める予定はなかったので、King's Palaceで十分!

本当は最初にホワイトサンズ行って、翌日カールズバットに行きたかったんだけど、3週間前でなぜか全ての時間がSold Outでしたので、仕方なく予約のとれた初日に。当日枠はなく、すでに売り切れていますとアナウンスされていましたので、オフシーズンだからといって何もせずに行かなくてよかった。

ちなみにLas Crucesからカールズバットまでは、エルパソをかすめてひたすら東に。 この62号線というのでしょうか…これがとんでもなく何もない道です。 こんな感じ。強くガソリン満タンオススメします。特に燃費悪い車。死ぬほど何もなかった。
トイレももちろんないので、コーヒーは我慢したほうがいいと思うレベルに、何もなかったのでご注意ください。
あと、途中でUS Border Patrolっていう、いわゆる国境警察みたいなところがあり、そこを通過するのですが、ここは緩かった。別に日本から引っ越してきたって言うだけで通過できました。何も見せず。
メキシコが近いからね、今までない経験。

なーんにもない道をひたすら走り抜けると、グアダループ山地国立公園@テキサス州という、カールズバットより個人的に地味な国立公園をかすめました。 愛読書にも載ってなかったような…?

後日確認。ちゃんと載ってました。すみません。

そしてようやく到着! ここはホワイツシティという、玄関口の町(町というか村?)のすぐにあります。ここからクネクネ山道のぼると到着。

ビジターセンターに着いたら、Feeを払います。私たちは今回国立公園をはしごするので、ついにアメリカ国立公園年間パスを購入。今まで持っていなかったことが不思議なほどですが、どうも買う気がおきなかった。元はとれるだろう、けどトントンだろう、じゃあいらないか、の繰り返し。
あー6月末イエローストーンで買ってたら確実に元は取れてたーあの時買っておけば… ちなみに$80です。カールズバットは大人$15で入れます。

ここで支払いを済ませると、ビジターセンターを抜け、Natural Entranceという洞窟入り口を目指します。入り口の横でレンジャーから説明を。洞窟内は絶対に手を触れてはいけません、などの説明をうけ、Feeを支払ったレシートを確認してから進みます。説明はその場にいる十数名グループで聞きますが、その後は自由に進めます。

とても大きな入り口! スイッチバックでグングンとくだります。 メインコリドーと呼ばれるこのルート、なんと高さ80メートル分も降りるのです。1時間くらいで到着します。入り口はなんとも言えない悪臭…
正体はコウモリのフンの臭いだそう。 本人いないのに臭いは残されるのね。結構厳しく、子供は相当嫌がってました。あと想像よりずっと暗いです。子供はめちゃくちゃ怖がってまして、ギャグで持っていった懐中電灯(しかもTDLで買ったモンスターズインクの心許ないやつ)が果てしなく活躍したので、お子さんは何か持っていくといいと思います。

この洞窟ができ始めたのは、2.5億年前だというから驚きますよね。写真でしばらくメインコリドーをご紹介。
天井から細かくぶら下がってるのが私は一番好きだった。 繊細かと思いきや、突然迫力があるのがあったり この写真の真ん中、道がスイッチバックしているのわかりますか? こうやってどんどんグングン降りていきます。
クジラの口。 色々名前がついているんですが、イマジネーションの塊だな、と夫と話しました。

ちなみに洞窟の中は1年中13度です。冬なので、着ているものは外と同じでいいけど、夏は大変ですね。私はヒートテック、カシミヤ、ブルゾンといういつもの重ね着でしたが、とにかく歩くので汗ばみました。

最終地はランチルームという広いスペース。写真撮ってないのですが、小さな売店(寒かった人のためかパーカーなど)、軽食、トイレがあります。軽食は本当軽食!サンドイッチとフルーツ、チップスくらいしかありませんので、ちゃんと食べたいなら、ビジターセンターに併設されているレストランをオススメします。私たちはここでサンドイッチを食べました。
トイレは水洗だし、ここが地下80メートルだなんて信じられないですよ!

ちなみにベビーカーでは入れません。あとここまではエレベーターもあります。1時間という時間がなければエレベーターという手もありますが、メインコリドーは気分を高めてくれてすごく良かったので、ぜひオススメします。

ツアー開始15分前に集合とチケットには書いてありましたが、ツアー開始時間ちょうどにレンジャーからの説明がありました。遅れても置いてかれます(実際1カップルいなかったらしい)結論から言いますと、英語力が必要なツアーです。説明が多いのと、それを理解できるかできないかで楽しめる度合いが違うと思います。ほぼ理解できなくてもイマジネーション働かせて楽しむことができる方は問題無いと思います。

King's Palace Tourは1.5時間です。子供が1時間メインコリドーを降りていった後に1.5時間歩くのは厳しいかなぁと思いましたが、1.5時間歩きっぱなしではありません。レンジャーの説明を聞く間は腰掛けられるので全然辛くないです!道もメインコリドー同様しっかり整備されているので心配はご無用。道も狭くない。何よりこのツアーで行ける場所が一番深いところだっていうのが高まる。 メインコリドーとの大きな違いは、柵がないこと。柵といっても手すり程度ですが、それがないのは、より一層鍾乳洞の空間が広く、近く感じられました。カールズバットにいる間ずっとでしたが、目の前の神秘的な空間に常に圧倒され、同じものが二つとない奇跡に胸が高まります。

ツアーの名前のKing's Palace 美しさに圧倒。
余談ですが、常に隣にいたアメリカ人のパパが…私と同じiPhone11を使ってたのですが…恐ろしく写真を撮るのか下手で…スペックを活かしきれてないとはこの事…途中からレンジャーの話よりも、パパの写真ばかり気になってしまう。私と同じスマホなのに全然違う写真が撮れてて。高校生くらいの娘一緒にいるんだから、パパに教えてやってくれ!!!

ムネアツだったのはこれ。 これ分かります?ここまでで86年とか(84年?忘れました)
もう…
ちっちゃ!!!
うちの娘、レンジャーに言われてた。
「あなたがあなたのママの歳になってここに戻ってきてもサイズ変わってないと思うw」

それを聞いた後に見ると もう…
ムネアツ!!!!!!

なんて…神秘的というか、もう神が作ったんだろう、なんだここは、とザワザワしましたよ。
何百万年という月日をかけて、ここで地道に育ってきたなんて、なんて健気なの!そうじゃないだろ。

でもこんな途方もなく果てしない時間をかけていても、万が一大きな地震が起きたら全て崩れ落ちるのかと思うと、なんだか泣きそうになってしまったのです。
ま、夫が「地震が何百万年もなかったわけだから、今後もないんじゃない」と。急に涙も乾きました。

Queen's Chamberという部屋 ここで、すべての光が消されます。個人の懐中電灯も全て。何の光もない、こんな漆黒の闇は初めて経験しました。もちろん無音。風の音も何一つなく。吸い込まれそう、とかいう感覚すら何もなくなる、ただの闇。ひたすらの闇は多分生きていて初めてだったと思います。
同時にここを初めて冒険したJimという男性の話をレンジャーがしてくれたのですが、Jimはこんな世界を冒険したのかと思うと、もはやクレイジーなモノ好きだったんだな、と思わざるを得ない。すんごい、ジム。

一番最後に見たGreen Lake 照明はありますが、あまりの美しさに息を飲むばかり。これほど美しい泉を見たことがない。
あと新しいiPhoneの写真のクオリティにひたすら感動。かなり暗いので、ポートランドスマホを替えてなかったら写真撮れてないと思う。

大感動のツアーでした。
悪い癖、長くなってきたので、次回にまた続きます。

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